助平侍

森内隼人



一人、夕食を黙々と食べる。
一人暮らしに慣れてきたせいか、夕食がだんだん上手くなってきた。
料理のレパートリーも増えてきた。昔はせいぜいパスタを茹でる程度だったのが、今では豚の角煮やひじきの煮物くらいは作れるようになった。
自分で自分を誉めてやりたい。隼人くんえらいっっ!!

「……と、素直に喜びたいんだけど」

できれば誰かに作って欲しい。皐月につくってもらえたら最高なんだよなぁ……。
 
 
亀束食品という会社でカマボコを売り歩く営業マン。そしてこの物語の主人公。
背が高く、痩せている。大の甘党で、喫茶店に行くとかならずパフェを注文する。
現在付き合っている同僚の皐月ともっと深い仲になりたいと思っているが、なかなかそのきっかけをつかめず焦っているという世の男性と同じ悩みを抱いている。
『助平侍』なる奇怪な怪物が現われることによって、彼の生活は徐々に変化していく。
準備中
北条皐月



「皐月、来てくれたの?」
「うん……お腹壊したんだってね」
「とにかく入りなよ。せっかく来てくれたんだし」
「いや、あたしはこれで帰るから」
「え?」
「それよりも寝てなよ。病人は寝るのが仕事だから。じゃあね」

亀束食品の営業所につとめる事務員で、隼人の彼女。
現在、会社に勤めながら経理の専門学校に通っている。
わりと喜怒哀楽が顔に出ないタイプ。落ち着いた性格だが、他人が自分の心に踏み入ってくるのを嫌がる傾向にある。
……こういう性格なので、二人の仲はなかなか進展を見せる気配にない。
広瀬ユキ



「あんたゲームが上手くなかったらただのフリーター」
「雑音は無視」
「真実に耳を傾けろよ……」
「(少し怖い顔で)え?」
「ひ、ひいいいっっっ!!」
「歯ごたえのない男だねぇ。その程度の根性じゃ、あたしは倒せないわよ♪」
「『萌え』という言葉とまったく縁のない女だね、ユキ姐さんは」
「ううっ……それは自覚しているわ。哀しいけど、真実は受け入れないとねぇ……」


ユキの友人で、フリーター。
一ヶ月にン万のお金をゲーセンに注ぎ込む筋金入りのゲーマー。
天衣無縫な性格で、皐月やリサよりも友人の数がはるかに多い。
父親譲りの少林寺拳法の腕は達人。
色気がなさそうな風貌のくせに男関係は華やかである。
白矢リサ



「ははは。彼女、真面目だから。
皐月が自分の生活に立ち入って欲しくないというのなら、僕はそれに従うよ」
「いいなあ。隼人さんのそういうところ。
隼人さんって紳士ですね。
あたしも隼人さんみたいな人が彼氏にいたらいいのになぁ」
「お世辞がお上手ですね」
「お世辞なんかじゃありませんよ。
皐月は、隼人さんみたいな彼氏がいて幸せ者です」
 
 
隼人と同じマンションの同じ階の部屋に住んでいる。リサの友人で大学院生。
愛くるしい容姿、それに優れた頭脳を併せ持つ才色兼備の女の子。
しかし、その愛らしい容姿には激しい感情を秘めている。


黒部弥生



「所長は野心家で努力家なんですね」
「そうでなければ生き抜いていけないわよ」
「ところで、所長の趣味は何ですか?」
「男漁り。そしてセックス」
「……ぶむぶうううっっ!!」
「なにを驚いているの。冗談よ、冗談。
それにしても真に受けるなんて……。趣味は普通に旅行よ」
「は、はあ……」
「でもね。正直なところセックスは嫌いじゃないわ。
あなただってそうでしょう?」


武者小路にかわって、営業所の所長に赴任したやり手のキャリアウーマン。
20代の若さで所長に赴任するほどのやり手で、仕事には厳しい。
しかし、『女王蜂』という渾名をもつ彼女には秘められた秘密があって……。
中村源蔵



「居合いの素振りを……?」
「誓いをたてているんですよ。
毎朝、朝の5時に神社にて居合いの素振りを二千本奉納すると」
「……素振りといいますと、木刀ですか? 真剣ですか?」
「真剣です」
「まさかとは思いますけど、刃は潰していますよね?」
「いや、潰していません」
「…………」


隼人と同じ会社の先輩。
アフロヘアの変わった髪形だが、部下の信望は厚い。
居合いの使い手で、林崎夢想流の達人。
『助平侍』なる怪物の正体を知っている唯一の人間で、隼人に『助平侍』の居場所を探す手助けを頼む。


※塗り完成バージョンはまた後日アップします
武者小路筋太郎



「合唱部とか文芸部というのは女ばかりだろう! 女にモテたくて入ったんだろう!」
「…………」
「文化部上がりの連中はどいつもこいつも根性がない。身体も貧相でまるでモヤシかカイワレ大根だ。
見ろっ!!
ベンチプレス200キロ持ち上げることの可能なこの黄金の肉体をっっ!!
この頑丈な身体があるからこそ、我が会社のため粉骨砕身の思いで働くことができるのだっっ!」


営業所の所長で、体育会系。
見た目も暑苦しいが、中身はもっと暑苦しい。
隼人にとって、現在存在地球上のありとあらゆる生物の中で、もっとも迷惑存在である。
事あるごとに己の鍛え抜かれた肉体を自慢するが、脳味噌にいく養分が筋肉に吸い取られた(=バカ)という意見もある。
準備中

(その他の登場人物)


寒形政信


「でもやっぱりレイプは男の夢ですよね。
力づくで女を屈服させて自分の所有物にする……それこそ男の浪漫だと思いませんか?」
「……寒形さんは悪人だなあ。
『北斗の拳』に登場したら、かならず経絡秘孔を突かれて爆死しますね」
「ひっひっひ。たしかに世紀末が本当に訪れたら、僕は髪型をモヒカンにしてバイクに乗っているかもしれませんよ。
でも最終戦争はまだやってきていませんからぁ」


営業の同僚で事あるごとに隼人に突っかかる。
強気を助け弱きを挫く、腰巾着的存在。
口が達者なので営業成績はいいが、女性とのセックスはレイプが最高と公然と言う変態でもある。




助平侍

二百年も女性を犯し続けてきたという謎の怪人。
これまで数えきれないほどの女性を犯し続けてきたが、役人に捕縛されたことはおろか、一度も被害者に恨まれたことさえないという……。 



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